ちらんじ屋店主blog

エアプランツ販売店「ちらんじ屋」店主のブログです。

種の同定について

先日ご質問をいただいたのでブログの方にも書かせていただきます。

 

Q.ちらんじ屋で販売されている〇〇〇〇、▲▲▲▲ではないですか?

A.そうかもしれませんが、分かりません。

 

これだけだと、いろんなところから突っ込みが来そうですね。

 

8年ほど前、まだ自分がエアプランツで仕事をするなんて思ってなかった頃の話です。

当時私は、クリプトコリネという、東南アジアを中心に分布する湿地性植物を集めていました。

一部は水草として扱われていますので、今でも熱帯魚コーナーがあるペットショップやホームセンターでも、見ることができます。

ある日、(自称)研究者の方が、幻といわれたクリプトコリネ・デクスシルバエを発見し、日本に入荷してきたのです!

ごく少数がオークションに出品されたり、水草を扱う熱帯魚店に入荷されたりしました。

しかしよ~く見てみると、「クリプトコリネ・デクスシルバエ(Cryptocoryine decus-silvae)」のはずが、売られているのは「クリプトコリネ・デスクシルバエ」。

当時のクリプターは、みんなPCの前でオイッ!って突っ込みいれました。

 

しばらくして、「デスクシルバエ」を入荷したお店に行く機会があったので、聞いてみました。

私「デクスシルバエですよね?」

店「わかってるんですが、入荷が『デスクシルバエ』だったので、勝手に変えれないんです。」

 

クリプトコリネは、同じ種でも自生地によってさまざまなバリエーションがあり、全く違う種に見えることもめずらあしくありません。

新たに採集されたものは、「クリプトコリネ sp.(自生地)」という名前でリリースされることが多かったように思います。

その後、花が咲いたりして種の確定ができると、「以前リリースした『クリプトコリネ sp.(自生地)』は、『クリプトコリネ ◇◇◇◇』です。」と改めてアナウンスされてました。

 

クリプトコリネとチランジアを同列で扱うことの正否は置いといて、ちらんじ屋で扱っているものも、基本的に入荷時の名前で販売しています。

キセロとウスネのようにあからさまな違いがある場合を除き、変えることはありません。

(少なくとも私は)草姿だけで種の同定をすることはできません。

バリエーションによって、同じ種であっても全く違う外見を持つことはよくあることです。

 

ご購入いただく際には、写真でご確認いただき、その辺りのことも勘案してご購入いただければ、と思います。

リクエストいただければ、写真の追加等の対応はさせて頂きますので。

 

これは、当時のクリプトコリネの開花写真です。

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Cryptocoryne cordata だったように思うんですが。定かではありません。

また、このグループはいろいろと変更や見直しがあったので、現在でいうところの何になるかも不明です。